東京から甲府、松本、上田と旅して東京へ戻ってきましたが、翌週、また東京へ。
ピカチュウジェットには乗れませんでしたが、今度はスカイマークです。

土日祝日に羽田空港から都内に向かう時は、この割引きっぷがお得です。
どうせ新宿まで行くので、羽田空港駅で購入。

1泊して翌日向かったのは、吉原手前の桜なべ屋中江さんです。
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明治38年創業で、関東大震災で倒壊も再建し、昭和20年3月10日の大空襲を乗り越えた店舗は、登録文化財に指定されました。
昔から存じ上げてはいたのですが、入るのは初めてです。

お隣の天ぷら屋さん(土手の伊勢屋)も一緒に文化財指定だそうです。


こちらに来ましたのは、春に、浅草から吉原までの散策をしましたけど、同じ薄雲会の主催で、今度は、中江で桜鍋を食べて吉原に上がる気分を味わおうという企画。
fujita244-okinawa.hatenadiary.jp
なかなか入れる店ではないので、勇躍沖縄から駆けつけたわけです。
この日は、薄雲会の企画として、中江の4代目ご主人が、鍋についてから建物に関してまで、解説してくださいます。
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こちらが本日の桜鍋セット。

鍋だけではなく、馬刺しとそぼろもついてきました。
卵は、最後に鍋の締めに使います。
この鍋は直径12センチ、深さ2センチだそうですが、一人前だからこの大きさなのではなく、この大きさの鍋しかないんだそうです。三人前だと大きな鍋にしないのは、馬肉はあっという間に火が通るので、煮過ぎないためだとか。
そういう蘊蓄というか解説を、4代目当主自らがしてくださいます。
中江さんの解説がまた、立て板に水というか見事な名調子で、これを聞くだけでも値打ちがあるというものです。後ろに座っているのが薄雲会代表の橘京さん。

鍋に火をつけるには、マッチを使います。
マッチはどこにでもあるようですが、マッチ箱を作る工場がなくなったそうです。
このマッチ箱も、もう在庫があるだけで、新しいものは作れないので持ち帰れません。
写真だけでも撮らせていただきます。


飲み物は追加料金なのですが、やはり日本酒でしょう。ここは。

さて、鍋一人前を食べ終わった後、締めへと移るんですが、鍋にご飯を入れてしまうとあっという間に焦げ付いて、せっかくの鍋もダメになってしまう。
そこで、残ったつゆ(味噌だれです)に卵を解いて流し込み、味を移していきます。

そいつをご飯にかけて、馬の脂身(先にご飯にのせてあります)と一緒に食べる。中江ならではのTKGは「あとご飯」と呼ばれています。
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これ、卵と味噌とご飯ではあるんですが、一体となって食べたことがない味です。
馬肉は、昔から精がつくと言われ、そこから馬力をつけるという言葉が生まれたそうですが、その元祖は、明治期の吉原。
当時、吉原遊廓で遊びたいけど金のなかった客が自分の乗ってきた馬を吉原近辺の商家に売って遊ぶ金を作ったのですが、馬を売りつけられたお店は困ります。そこでその頃、文明開化のグルメとして横浜で「牛鍋」が流行っていたことから「牛が美味しいなら馬も美味しいかも」と、売りつけられた馬の肉で鍋を作ったのが始まりと云われています。
その時代に数多くあった桜なべ屋も、今や中江だけになっているというわけです。
ジビエブームもあって、昨今、馬肉や猪肉などを出す店が注目されていますが、その元祖とも言える中江での桜なべ体験は、格別なものでした。

今回私たちは、橘さんの企画で特別な体験でしたが、牛すき焼きに比べても決して高くない桜鍋は、もっと食べられてもいいなと思いましたし、なんといっても中江さんは建物も素晴らしいので、東京観光にぜひお勧めいたします。
さて、食事の後は吉原散策で、吉原神社へ。
春には無かった九郎助稲荷が置いてありました。


この日は雨だったんですが、神社で雨が上がり、弁天さまの下では晴れ間まで見えたほどで、いつもながらのご利益でありがたいことです。

そして、吉原の中にある金村さんで会の皆さまと色々とお話しして、主催から甘露梅が配られました。
この金村は、吉原最後の料亭だったのですが、廃業するとなったとき、吉江さんで購入して、今は特別な時に利用されています。
しかし金村を仕切ってきた女将も高齢となり、西暦も2000年を超えるころから開店休業状態となっていましたが、その金村が廃業するという話を聞き、中江四代目が動きました。
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*2*1rem + (8/(8 - 0)/57.5 - 9/(9 - 0)/57.5)*100vw),1rem * calc(8/(8 - 0))); color: #261301; font-family: fot-tsukuaoldmin-pr6n, '教科書ICA R', 'Kyoukasho ICA Regular', 'Noto Serif JP', 游明朝, YuMincho, 'ヒラギノ明朝 ProN W3', 'Hiragino Mincho ProN', 'リュウミン R-KL', HG明朝E, 'MS P明朝', 'MS 明朝', serif; font-size: 16px; font-style: normal; font-variant-ligatures: normal; font-variant-caps: normal; font-weight: 400; letter-spacing: normal; orphans: 2; text-align: start; text-indent: 0px; text-transform: none; widows: 2; word-spacing: 0px; -webkit-text-stroke-width: 0px; white-space: normal; background-color: #ffffff; text-decoration-thickness: initial; text-decoration-style: initial; text-decoration-color: initial;" />そして、できるだけ趣を残しながらの大改装の後、遊郭時代から続いた吉原最後の料亭は「桜なべ中江別館 金村」として生まれ変わりました。
今回、このイベントのために利用させていただいた次第です。
そして、主催が配った甘露梅は、吉原の名物として名を馳せたもの。
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甘露梅は梅に紫蘇の葉を巻いて砂糖漬けにしたシンプルなものでしたが、その作り方は、五月中旬に遊女や芸者衆が総出で仕込みを始め、種抜きや梅酢に漬けるなどの工程を経てから砂糖に漬け、翌々年の正月になってお年玉に使われるほどに、手間暇がかかっていました。
今回は、紫蘇付のものを用意してくださいました。
これだけだと口の中が大変なので、飲み物も配って、私は、沖縄からちんすこうをお持ちしました。
食べながら今回会に参加された皆様から、吉原が好きな理由を伺ったのですが、やはり「べらぼう」人気もありますが、歴史視点あり、遊女視点あり、中江目当てありと、皆様色々で、大変楽しい時間でした。
私は、この後、新宿で飲み会があったので、ちょっと早めに失礼した次第です。
お疲れ山の寒ガラスでした。